ファクタリングが即日で資金化できると謳っている理由は、売掛債権の売買契約ということにあります。
例えば、必要なくなった本を古本屋の店頭で売却する場合、古本屋ではその場で買い取りをしてくれますよね?極端な話ではありますが、ファクタリングも同様に売掛債権の売却になるため、即日で現金化がしやすい資金調達方法になるというわけです。
特に建築業界では、急に資金が必要になることも少なくありません。機材の故障であったり、追加で材料が必要になったけれど資金が少し足りない、外注を増やさなければいけなくなった、などといったように、高額の資金調達が必要になる場合もあります。建築業界は掛け取引が多い傾向にあります。そのため、資金繰りが厳しくなってしまう、ということも大いにあるのです。
→ 掛け取引とは
もちろん、本の査定があるように、売掛債権を売却すると簡単にいっても古本屋の査定のような売掛債権の査定、つまり、審査が入ります。請求書や、振込み履歴のわかる通帳、台帳などの審査を経て、売掛金の回収が見込めるとファクタリング会社が判断すれば、買い取りの流れとなります。
素早く資金調達ができるため、突発的な仕事の依頼にも対応することで新規の受注につなげる、といった柔軟な立ち回りも可能にします。
申し込みから入金までのスピードが早いのがファクタリングの特徴です。
融資では現金預金が増える代わりに、借入金として負債が発生します。一方で、ファクタリングでは売掛債権の売却になるため、資産の売却取引になります。業者の資産を売却したのと同じような行為であり、融資や借入とは異なります。
ファクタリングでの資金調達は信用情報に借金残高として加算されません。自分の持つ本を古本屋に売却しても借金にならないのと同様です。
負債にならないことのメリットは、経営状況が安定している、とみなされることです。大きな金額が必要な建築業においては、融資までの繋ぎなど一時的な資金不足を補うには非常に利便性が高いと評価されています。
銀行や公的機関の融資、また、ノンバンクのビジネスローンでは、審査をするにあたって、支払い能力があるかどうかを審査します。例えば、支払い状況を確認し、延滞や自己破産を過去にしていないか。借金残高はどれくらいあるのか、返済が滞っていないかなどの信用情報に基づいて融資ができるかできないかを判断します。
ファクタリングは、売掛債権の売買です。古本屋で本を売る際も、信用情報に関わらず本の買い取りを行うように、ファクタリングも売掛先の信用度を重視して買い取りをします。例え、債務超過や赤字決算の経営状況でも、ファクタリングは利用可能です。
建築業で長期的な工期の契約の場合、継続的に毎月入金があれば、よりファクタリングの審査は通りやすいものになります。
審査では一時的・突発的に発生した債権よりも、長期的に継続して取引実績のある売掛先の債権であれば、回収ができる可能性が高いとみなされます。建築業ではこういった長期的に取り引きをしている業者も多いため、他業種に比べて審査に通りやすいといえるでしょう。