ファクタリングで聞く掛け目とは。
債権が複数あっても買い取り額が違うのはなぜ?

ファクタリングを利用していて、売掛債権の満額を買取してくれないのはなぜ?と疑問に思ったことはありますか?

複数の債権でも、それぞれ買い取り額が違うのも不思議に思いませんか?

 

当記事では、どうして満額買取にならないのか、複数の債権でも買い取り金額に差がある理由を解説していきます。

 


 

目次:

 

売掛債権の額面 = 買い取り金額の上限】ではないのはどうして?

 

掛け目ってなに?

 

想定より買取額が低かった時の対処法

売掛債権の額面 = 買い取り金額の上限】ではないのはどうして?

一般的なファクタリング会社では額面以下が買取対象です

売掛債権の額から手数料を引かれた金額が資金化される金額」と思っている方はいませんか?

一般的に、ファクタリングでは売掛債権の額面上の満額が買取対象になるわけではありません。

 

基本的にファクタリング手数料はもちろん、掛け目があったり、ファクタリング会社によって限度額が設定されています。

 

 

ファクタリング融資と異なり、売掛債権を売却することで資金調達をします。では、「売掛債権の額面」が上限ではないというのはなぜでしょうか。

 

それは、手数料掛け目、限度額があるためです。それぞれのファクタリング会社で、手数料掛け目、限度額が定められています。

例えば、100万円の売掛債権があったとして、100万円全額が早期に資金化できるわけではありません。

この100万円から手数料掛け目が引かれます。実際に100万円の売掛債権があったとしても、早期に資金化できる金額は100万円以下になってしまいます。

もし、100万円が必要なのであれば、100万円以上が未回収である売掛債権が必要です。これは100万円以下の売掛債権でも複数の売掛債権を所持していて、かつ、合計して100万円以上の債権があれば、希望通りの100万円を資金化することは可能です。

複数の債権

ファクタリング融資やローンとは異なるため、売掛債権額面以上の資金化はもちろん、額面ちょうどの資金化は基本的にはできません。

 

 

ファクタリング会社のホームページを見れば、基本的には記載がしてあると思います。

「3000万円まで買い取れます!」「ファクタリングで2億円資金化可能!」などなど…。

 

もし、高額でファクタリングを利用をしようとした時の指針になるのが、この買取可能額です。それぞれのファクタリング会社で、「いくらまでの債権であればファクタリングできます」という限度額が設定されています。

 

では、逆はどうでしょうか。その買取可能額以下なら買取対象になりえるのでしょうか。

少額の売掛債権を売りたい場合も同様です。一般的なファクタリング会社であれば、「いくらから対応します」などといったように、最低買取可能額というものも基本的には決められています。これは100万円からであったり、それ以下であったり様々です。

例えば、オッティは20万円~5000万円前後までの対応実績があります。少額債権に特化しているわけではありませんが、少額債権、高額債権、複数の債権の組み合わせでも変わらず対応しているのが特徴です。

複数社 対応額

ファクタリングの利用を考えた場合、最低限必要な金額、持っている売掛債権の金額を照らし合わせ、その範囲内で買取をしてくれるファクタリング会社を探しましょう。

買取上限・下限枠は全てのファクタリング会社のホームページ上に記載されているわけありません。もし記載がされていない場合は、ファクタリング会社に問い合わせすることをおすすめします。

掛け目ってなに?

もともと、「掛け目」とは現金以外のものを担保に資金調達をする、担保融資で使用されている言葉です。金融機関が貸付を行う際に、担保価値を算定するための率のことを(担保)掛け目といいます。

 

金融機関は、借り手が返済の延滞などが起こすといったリスクを回避するために担保を取ります。あらかじめその担保を査定して評価金額をつけ、万が一、借り手から回収が困難になった場合、担保を差し押さえて資金の回収を図ります。

 

担保の算定は、【担保の評価金額 = 担保の時価】ではありません。

実際は、【担保の評価金額 = 担保の時価 × (担保)掛け目で算定します。

その中で、確実に回収が見込める預金は100%、上場株式は80%前後、不動産は70%前後などといったパーセンテージが掛け目となります。

掛け目がかけられることで、担保の評価金額は下がることが大多数です。金融機関では、この評価金額を上限に貸付を行うことが一般的な担保融資としています。

 

 

ファクタリング売掛債権の売買になるため、お金を貸す融資とは異なります。担保融資では担保の査定に利用された掛け目ですが、ファクタリングでは売掛債権の査定に利用されます。

担保融資同様、ファクタリングでの掛け目売掛債権の評価額の割合で利用されています。売掛債権の額面上、買い取られない金額は「仮押さえ金・留保金」として扱われ、その債権上では現金化できません。

 

では、ファクタリングではどのように掛け目を決めているのでしょうか。

ファクタリングにおいての掛け目も、預金や不動産によって率が変わるように、売掛債権の信用度や、2社間ファクタリング3社間ファクタリングといった契約方法により変動があります。

 

掛け目の大きさで言えば、

上記のように、利用するファクタリングの契約や、売掛先によって掛け目が決められているのが多い傾向にあります。回収リスクが大きくなるにつれ、比例して掛け目も大きくなり、売掛債権の額面内で買い取れる割合に変動があるのがファクタリングにおいての掛け目となります。

 

 

ファクタリング会社のホームページの多くに、手数料○○%~といった記載があるかと思います。それでは、手数料掛け目はどのような違いがあるのでしょうか。

ここでは一般的なファクタリング会社で使われている、手数料掛け目の扱い方について説明します。

 

手数料掛け目の明確な違いは「返金されるか・されないか」の違いにあります。

 

掛け目は上記で説明したように、売掛債権の中での評価金額を決める割合。つまり、売却したい売掛債権内で買い取れない額を決めるものが掛け目になります。

 

手数料は売却したい売掛債権からファクタリング会社へ支払うものになります。これはファクタリング会社によって、上下の幅が広いものになります。2社間ファクタリング3社間ファクタリングでの違いはもちろん、利用実績やよっても手数料は変動します。

 

したがって、手数料は回収した売掛金からファクタリング会社に支払う金額になり、返金されることはありません。

一方で、掛け目売掛債権内で買い取れない金額になるので、売掛金が全額回収された後、返金される金額となります。

 

例えば、100万円の売掛債権を売却する場合、

掛け目:20%

手数料:15%

上記のパターンでファクタリングを利用した時のケースを見てみましょう。

 

 

この68万円が早期に現金化できる金額となります。

100万円も売掛金があるのに、現金化できる金額が少なく感じるでしょうか。実際には、売掛先から売掛金が支払われた時、満額の支払いを受けられれば、掛け目で買い取れなかった20万円は返金されるので、早期資金化されずとも、現金は支払われます。

 

掛け目手数料ファクタリング会社により扱いが様々で、掛け目の中に手数料も含まれている場合もあります。

時間に余裕があれば、実際に複数社に見積もりを取り、買い取り金額が大きく、手数料が安い会社を探すことをおすすめします。

想定より買取額が低かった時の対処法

ファクタリングには掛け目手数料があるため、思ったより入金される金額が少ないことがあります。必要な分よりも少なければ、結局は資金ショートしてしまうことも考えられるでしょう。

ここでは、少し足りない…、という時の対処法をご紹介します。

 

 

手っ取り早く資金調達する方法です。

もし、まだ手元に未回収の売掛債権が残っているのであれば、追加で見積もりを取ってもらいましょう。ファクタリング会社も複数の売掛債権であれば、回収のリスクも減るメリットがあり、条件の見直しにもつながります。また、最初に審査に出した売掛債権掛け目が下がり、より多くの資金を得ることができる場合があります。

 

 

掛け目手数料ファクタリング会社によってそれぞれ大きく異なってきます。同じ売掛債権の見積もりを複数社で取ってみたところ、掛け目手数料の率が違うために想定よりも多くの金額で売却できた、という方も。

 

ただし、複数のファクタリング会社に見積もりを取る場合、審査・見積もりまでの回答の時間がそれぞれかかります。手間や時間がかかるため、複数社で比較するなら、時間に余裕持ってファクタリング会社を探すことをおすすめします。

 

関連記事:ファクタリング会社の乗り換えのタイミング・メリットを再度確認!

 

 

2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングのほうが手数料掛け目ともに低く設定されています。

2社間ファクタリングでは、売掛先を挟まないため、ファクタリング会社としては回収リスクが増えてしまい、手数料がどうしても高く設定されます。

そこであまり一般的ではないですが、3社間ファクタリングで買取の上限幅を広げ、2社間ファクタリングでは足りなかった分の資金調達をするという方法があります。

 

3社間ファクタリングであれば売掛先の承諾が必要なため、通知は必然とされてしまいます。ですが、売掛金の回収はファクタリング会社が行うため、万が一、売掛先が倒産してしまうなどのことがあってもファクタリング会社に返金する必要がないというメリットも多くあります。

 

関連記事: 2社間と3社間の違いを確認!

まとめ

ファクタリングには売掛債権の評価額を決める掛け目ファクタリング会社に支払う手数料があります。こういった差し引かれる部分があり、売掛債権の満額が現金化されるわけではありません。

 

ファクタリング掛け目手数料は契約方法であったり、売掛先からの回収リスクで変動します。回収のリスクが高ければ高いほど掛け目手数料も上がり、買い取れる金額が下がってしまいます。

 

想定より買い取り金額が安く見積もられた、このまま売却しても必要な金額に足りない、といった経験はありますか?

そういった場合は複数の債権を売却すること、複数のファクタリング会社で見積もりを取るなど契約方法を変えてみることもおすすめします。

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